おー！豪華なチョコレート！！しかしそれは、悲劇の幕開け・・・ [妻]
ぐうたら妻が、今年もチョコレートをくれた。
おいしそう！
普段、私はお菓子は食べないが、甘いものは大好きだ。
ケーキ、チョコレート類は、女性並みに好きな方である。
誕生日に夫婦間でプレゼントをするというならわしは、我が家では
いつしか途絶えてしまった。
しかしバレンタインデーだけは、妻がチョコレートをくれる。
今年ももらえるだろうと、期待はしていた。
今年はモロゾフ！
普段は食べることのない、高級チョコレートに、私は気持ちが
盛り上がった。
私は一度に何個も食べず、夕食後のデザートに、1つずつ食べる。
1日の終わりの、ささやかな楽しみとして。
しかし、２、３年前からだろうか、悲しい事件が発生するようになった
のである・・・
私はいつももらったチョコを、リビングなどの家族みんなの目につく場所
ではなく、別の部屋の、自分の机に置いておくのだが・・・
人知れず、数が減ってゆくのである・・・
犯人はもちろんわかっている・・・アラフォーでぐうたらな妻・・・
つまり・・・
妻は「私にプレゼントしたいチョコ」ではなく、「妻が自分で食べたいチョコ」を
選んでいるのだ・・・
私が仕事に行っている間に、食べているのだ・・・
妻もいちどに何個も食べないが・・・１つ、また１つと、静かに姿を消してゆく
チョコレート・・・
私は箱を開けた時に、「また減っている！！」という喪失感を味わうことに
なるのだ・・・
今日はどのチョコが食べられたのかと・・・開ける瞬間は、ちょっとしたスリルだ・・・
それならいっそ隠しておいたらいいのでは？と思われるかもしれないが、
そんなことをする勇気は、私にはない・・・
そして今年も私は、自分の机のいつもの場所に、チョコを置くことにした・・・
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